BeakBowlの製造秘話

氷ポケットのついた陶磁器製の冷酒とっくりが珍しいと言われる理由は、製造方法の難しさにあります。

洋食器の製法は様々で、カップやボウル、プレートなどを作る「ロクロ成形」、楕円や四角などの変形物を作る「圧力鋳込み成形」などがあります。

Beak Bowlのように複雑な構造の製品は、成型上、上記の製法で作ることができません。

そこで用いたのは型枠に泥を流し込み形作る「がば鋳込み製法」です。

泥を型枠に流し込み、適度な厚みになったのを見計らって余計な泥を捨てます。
泥の水分量やph値などの管理、排泥のタイミングなど熟練の技術者による細かな調整が必要となる、非常に難易度が高い製法です。
現在「がば鋳込み製法」を取り扱える技術者は非常に少なくなり、いつまでもこの技法を継承していくことが難しくなっています。

ご使用上の注意

○氷ポケットの氷が溶けて中の水が増えてきたら、くちばしと反対方向に傾けて氷を捨ててください。（本体の飲み物がこぼれないようにご注意ください）
○本体の飲み物が少なくなってきたらコルク栓をしっかり締め直してください。大きく傾けたとき氷ポケットの水が溢れる場合があります。
○オーブンでの使用はできません。電子レンジはご使用できますが、磁器製品は熱が伝わりやすく、表面が熱くなりやすいため取り扱いには十分ご注意ください。
○冷たいものを入れた際には製品の表面に結露による水滴がつき、滑りやすくなる場合があるため、乾いた布で表面の水滴をふき取るなどして注意してご使用ください。
○水滴がテーブル等につくため必要に応じてコースターなどを敷いて使用してください。

洗浄方法とお手入れについて

BeakBowlは内部に氷ポケットが付いた特殊な構造になっています。そのため戦場には食器洗浄機のご使用をお薦めしますが、以下の点にご注意ください。

○食器洗浄機を使用する場合
　洗浄機の取扱説明書をよく読み、定められた方法でご使用ください。
　洗浄機内で水圧によりBeakBowlが動かないようセットしてください。
　洗浄は中性洗剤の使用をお薦めします。
○手洗いする場合
　中性洗剤を用いて内部まで届く柄の付いたスポンジ等で洗い、よく濯いでください。
　洗浄する際、氷ポケットに強い衝撃を与えないでください。
　（破損する場合があります。万が一破損した場合はご使用を中止してください）
　洗浄後はよく乾燥させてからご使用ください。
○ご使用後は早めに洗浄し、よく乾燥させてから収納してください。
○クレンザーや金属タワシなどは製品の表面をキズ付ける場合があるため使用しないでください。
○洗浄する時はコルク詮をはずして洗浄してください。
○コルク栓は水洗いをしてから、よく乾かして使用してください。
○コルク栓を紛失したり、破損、汚れたりして使えなくなった場合は、コルク栓のみ販売も行っておりますのでお求めください。